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【マンガ広告の作り方④】ついに仕上げ! 最終チェックはどこを見る?

どうもこんにちは、クリエイティブ部です。


今回のテーマは、「マンガ広告の仕上げ」です


Check①仕上げって何?


前回、下絵(下描き・下書き)が完成するまでをお話しましたね。

下絵ができてからはいよいよ、完成に向かってまっしぐらです!


ここでは、広告マンガの「納品データを作るまでの工程」を「仕上げ」と呼びます。

まずは以下の画像をご覧ください! 


左が「下絵」、右が「仕上げ後」です。

ご覧の通り、線がキレイになり、色、背景、文字などが加えられてますね。


※引用画像(以下全て):防衛省様『「平和を仕事にする」自衛官-誇りとやりがいを胸に-』




ただ、この完成前には、最終チェックという、最も気の抜けない作業も待っています…。


今回は、そんな仕上げの流れをご説明して参ります。


Check②仕上げって何するの?


仕上げは大まかに、以下のステップで進んでいきます。


その1:ペン入れ(線画作成)


下絵の線をきれいに清書する作業です。
昔は鉛筆の線をペンでなぞっていたので文字通り「ペン入れ」でしたが、今はPCで作業する漫画家さんが多いです。



■ペン入れました

その2:着色(フルカラーの場合) OR トーン処理(モノクロの場合)

線が全て清書できたら、色または陰影をつけていきます。
漫画家さんの仕事はここまで!
漫画家さんにとってはこれが「仕上げ原稿」ですが、まだ「原稿」なので、トレンド・プロの仕事は続きます。



■完成原画(仕上げ原稿)ができた!

その3:文字組み・DTP


完成原画のデータに、デザイナーが文字を載せていきます。
トレンド・プロの場合、フォント(書体)は社内の編集者が選んでいます。
文字の雰囲気も重要な演出手法のひとつ! 気が抜けません。
そしてこの文字組みが終わったタイミングで、最終チェックをします。(後述します)


■文字組み(DTP)しました!


その4:納品データ作成


使用する媒体にあわせて、デザイナーが最終的な納品用データを作成します。(印刷用・WEBサイト用 など)
トレンド・プロでは漫画を載せる小冊子やWEBページまで丸ごと制作することも多いですが、こちらでは割愛します。


以上がおおまかな仕上げの流れです!


さてそれでは、出来上がったマンガのどこをチェックしたらいいのでしょうか?


Check③下絵ではわからない? 仕上げはココを見る


上記3の「文字組み・DTP」が終わった後、納品データの作成前に最終チェックを行います。ここが最後の砦です!


それでは重要なチェックポイントを見ていきましょう。


 ①色や柄など、仕上げ時に加わった内容に違和感がないか?
(例:楽しいシーンなのに、背景が暗い青で沈んで見える…など)


 ②細かい描き込みに間違いや漏れはないか? 誤字・脱字はないか?
(例:ウーロン茶を飲んでる設定なのにビールになってる!…など)


 ③伝えたい内容がしっかり強調できているか?
(例:商品を目立たせたいのに、太字になってない!…など)


以上です!


…これだけ? って思いました?

これだけです!



仕上げのチェック時には、「表情」「人物のポーズ」「コマ割り」などを修正することはほぼありません。


なぜなら、ネームと下絵ですでに内容が決まっているから。


そのため、この段階では、仕上げ時に加えられた「背景」「色または陰影」「書体」などを確認します。その「演出」が適正か、しっかり確認することが大事です。


仕上げについては以上です!


これまで、プロット・シナリオ、ネーム、下描き、仕上げ と


広告マンガの制作行程をひととおりご紹介して参りましたが、いかがでしたしょうか?

皆さまのご参考になりましたら嬉しいです。